紡ぎ詩
ある日 突然
ぽんっと 放り出されて
新しい日々が始まった
それは 人を育てる という大仕事
”子育て”
どこかで習うこともなく
いのちの全部を委ねられる
急に ひとりぼっちになったような
心細い感覚
教科書は?
先生は?
何が正解?
なにも わからない
そんな わからないがあふれる日々は
不安になる
じゃあ
どうやって進んだらいいのだろう
「みて」
声が聞こえる
「ほらここ」
とても近くから
「目の前にいるよ」
そう どうやって進むかは
目の前にいるこどもが教えてくれる
最初は上手くいかないかもしれないけれど
少しずつ
感じてみよう
こどもは何に心が動いているのか
信じてみよう ikiる(生きる)力を
さあ 一緒に
こどもたちの世界をのぞいてみよう
.
.
.
のぞいてみると
こどもたちの笑顔に吸い込まれていって
今まで踏み入れなかった場所まで
連れていってくれる
その笑顔のために
くる日もくる日も 母は頑張っている
でも ひとりだと
たくさん頑張りすぎて
わからなくなることがある
正解も不正解もない世界に
答えがほしくて 苦しくなることもある
だから わたしは
あなたと一緒に
こどもの世界をのぞいてみる
どこから来たの?
どんな場所に行きたい?
どうやって進もうか?
その子にぴったりな 心の動く道を
あなたと一緒に見つけたいから
前を見て こどものikiる(生きる)力を
信じられるように
こどもの遊びのあしあと と 今いる場所
そして
こどもと遊びと大人を繋げていく
それがikiの生きかたです
時には
"ふつう"と呼ばれる
大人の作り出したカチコチの世界や
プライドが邪魔をして
こどもの想いを
うまく汲めないことがある
自分がこどもの頃を思い出して
悲しさや寂しさを感じることもある
とても不器用なわたしたちだけれども
いつもこどもたちは受け入れてくれる
素直で 無垢なこどもたちに
大人たちが育てられている
こどものためを想って始めたことが
意外と 自分満たしになっていて
自分の中の小さなじぶんを
そっと 撫でるように時間が流れる
これからも
のびやかで 自由な世界が
広がることを願って
こどもたちを想い
わたしたちは 今日も心を動かす
一緒に幸せでいたいから
幸せでいてほしいから
そんな親心に
そっと寄り添う存在となれますように